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辛い食事で下痢するのは機能性腸疾患の証!?

2017/10/18
田中 由佳里(東北大学東北メディカル・メガバンク機構)

研修医  Rome基準を見ると、僕は過敏性腸症候群(IBS)にも、機能性ディスペプシア(FD)も当てはまりそうです。ただ、下腹部痛と胃のキリキリ感は、一緒に生じることもあるけど、別々のことが多いです。あと、回数も波がありますよね。

田中 ガイドライン上はFDもIBSも毎週症状が出ることが必須だけど、実際に臨床で診ていると、その中でも波があるよね。だから、長いスパンで問診することが大切なんだよ。先日も、運動部の試合前だとIBS症状が頻繁に出るけど、オフの期間は症状が週一回あるかどうか程度に改善するという大学生の患者が来たよ。

研修医 試合のストレスなんでしょうか。または、オンシーズンは生活習慣が変わるので、その影響なんでしょうか。僕の学生時代は、東医体前に週に数回激しい飲み会があったせいで、ずっとお腹を壊しっぱなしでした。

著者プロフィール

田中 由佳里(仙台厚生病院 消化器内科)●たなか ゆかり氏。2006年新潟大学卒。機能性消化管疾患の研究のため、東北大学大学院に進学し、ストレスと過敏性腸症候群の関連をテーマに研究と臨床に従事。東北大学医学系研究科を経て、2019年から現職。

連載の紹介

田中由佳里の「ハラワタの診かた」
正しい機能性消化管疾患のエビデンス解説サイト「おなかハッカー」や、患者の日常生活課題について多職種連携による解決を目指した「おなかハッカソン」などを開催している消化器内科医が、機能性消化管疾患の面白さをお伝えします。

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