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カンピロバクター感染で気付いた思わぬ異常

2017/05/26
田中 由佳里(東北大学東北メディカル・メガバンク機構)

研修医 先ほど救急外来で、「昨日から急速に手足に力が入りにくくなり、めまいも出現してきた25歳男性がいるよ。処置が一段落したら一緒に診るか」って神経内科のB先生に言われました。この男性、2週間続く下痢もあるそうです。

田中 急速なポリニューロパチーで下痢かあ。血ガスとかどうだった?

研修医 ちょっと手伝ってきたんですが、血ガスでは、呼吸性アシドーシスで、カリウムは正常範囲内でした。下痢による脱水や電解質異常ではなさそうです。

田中 久しぶりのケースだなあ、さすがB先生。うちの病院は、診療科の垣根が低いところがいいよね。A先生、ここは勉強のしどころだよ。さあ、何を考える?

研修医 神経内科と消化器のつながりでしょうか? それも四肢脱力で…?

田中 まずは便培養を病棟にお願いしとこうか。

著者プロフィール

田中 由佳里(仙台厚生病院 消化器内科)●たなか ゆかり氏。2006年新潟大学卒。機能性消化管疾患の研究のため、東北大学大学院に進学し、ストレスと過敏性腸症候群の関連をテーマに研究と臨床に従事。東北大学医学系研究科を経て、2019年から現職。

連載の紹介

田中由佳里の「ハラワタの診かた」
正しい機能性消化管疾患のエビデンス解説サイト「おなかハッカー」や、患者の日常生活課題について多職種連携による解決を目指した「おなかハッカソン」などを開催している消化器内科医が、機能性消化管疾患の面白さをお伝えします。

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