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めまいの診療―どう診断を絞り込むか

2007/12/17

1.

めまいの患者さんが救急外来を受診したときに、どういうアプローチで患者さんに接すればよいのか。耳鼻科以外の医師、特に研修医の皆さんが診療を行う場合を想定して話してみようと思います。枝葉末節は抜きにして、基本的な心構えを中心にお話しします。

2.

めまいを訴える患者さんが来たときに、何よりも重要なのは、まず「問診」です。

3.

症例1。問診表にはこのように書いてあります。

4.

まず、何をしていたときに、めまいがあったのかを知ることが大事です。朝起きたとき、テレビを見ていたときなど、患者さんによって様々です。そして必ず確認するのが、めまいの持続時間。一つひとつのめまいが数秒なのか、何時間も回っているのか。そして、中枢症状の有無を聞きます。頭位眼振検査も重要ですが、耳鼻科医でないと難しいので、注視眼振検査を行います。ポイントは、眼球を見やすくするために、眉毛を押さえた状態で指を左右に30度振ること。複視がないか、眼球が30度左右に動くかどうかを併せて確かめます。この症例は、頭位眼振検査で眼振の方向が入れ替わっています。良性発作性頭位めまい症が疑われます。

5.

症例2は、たまたま前日からめまいを感じたという患者さん。現病歴からは、神経症状ではないので、中枢性ではないだろうと普通では考えるでしょう。良性発作性頭位めまい症を第一に疑いますが、一応MRIを撮影してみました。

著者プロフィール

東京都老人医療センターは、1972年に開設された高齢者医療の専門病院。カンファレンスは研修医向けだが、そのほかの医師にも、専門外領域の知識の再確認・ブラッシュアップのために参加を呼びかけている。

連載の紹介

【臨床講座】主訴から学ぶ高齢者診療の要点
東京都老人医療センターの研修医向けカンファレンス「研修医クルズス」の2007年4月からのテーマは、「主訴から学ぶ高齢者診療の要点」。本連載では、カンファレンスの内容を再録します。

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