◎出題:飯塚病院 藤田優裕先生
【主訴】
倦怠感、発熱
【現病歴】
関節リウマチに対し、メソトレキセート・タクロリムス内服中のADL自立した80歳女性。
入院2週間前から倦怠感が出現し、徐々に食事が摂れなくなった。その頃、体熱感も自覚していたが体温は計測しなかった。入院3日前に、倦怠感と同時に悪寒・戦慄を自覚したため近くの開業医を受診した際、38度台の発熱があった。翌日上部消化管内視鏡を施行したところ、軽度の胃炎と診断されPPIを処方されていた。入院当日には、倦怠感が強くトイレの移動も出来なくなったため別の病院を受診した。発熱あり、CRP21.9mg/dlと高値で腹部CTにて脾臓に多発する低吸収域を認めたため当院に救急搬送となった。この間抗菌薬の使用はない。
【既往歴】
77歳 転倒し肋骨骨折
78歳 関節リウマチ
結核(-)、外傷(-)、HTN(-)、DM(-)、喘息(-)、心疾患(-)、腎疾患(-)、肝疾患(-)
【薬剤歴】
リウマトレックスカプセル2mg1CA 月曜朝夕1、火曜朝1錠ずつ
フォリアミン錠5mg2錠 木曜朝1錠
0.5mgプログラフカプセル3CA分1夕食後30分
35mgフォサマック錠1錠分1 日曜日起床時
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著者プロフィール
MedPeer(メドピア)●日経メディカル Onlineとメドピア(株)が共同運営する医師向けコミュニティーサイト。著名臨床研修指定病院との連携によるオンライン症例検討、薬剤に関する口コミ評価、各種のアンケートなどを実施。

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