突然の神経学的異常(前述)を来した場合、一般的には脳卒中と低血糖発作が鑑別診断として挙げられ、低血糖発作を否定した後、虚血性脳卒中か出血性脳卒中かの鑑別に入る。出血性脳卒中である脳出血とクモ膜下出血は、原則的に頭部CTで高吸収域(HDA:high density area)が認められ診断が付く。
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著者プロフィール
河野寛幸(ERプロジェクト)●こうの ひろゆき氏。1986年愛媛大卒。福岡徳洲会病院救急総合診療部、救急センター長、福岡和白病院救急センター長を経て、2006年4月、救急医学教育のためにERプロジェクトを設立。

連載の紹介
【臨床講座】救急初期診療の12のポイント
救急疾患の中には、見逃すと致死的なものが少なくない。緊急的対応が求められる心血管系疾患と全身的主訴疾患を中心に、診断のポイントや初期治療のコツを紹介する。
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