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頭部CT
頭部外傷の急性期 生命に関わるCT診断

2018/09/18
柴田 靖(筑波大学水戸地域医療教育センター脳神経外科教授)

POINT

CT所見の分類で最も国際的に使われているものはMarshall分類で、まず局所病変かびまん性損傷かに分ける
びまん性軸索損傷のCT所見は軽度であり、詳細な画像評価にはMRIが必要
びまん性脳腫脹は急性期ではあまり黒くならず全体に腫れ、徐々に萎縮して低吸収となる

 前項まで頭部外傷に対するCT撮像の適否やピットフォールを述べてきた。本項では頭部外傷の急性期に撮影したCTの診断について解説する。日本と米国では頭部外傷の救急患者のほとんどを急性期病院の脳神経外科医が診るが、欧州諸国では外科治療が必要ない軽症頭部外傷は神経内科や一般医が診るそうである。日本でも頭部外傷の診断・処置は初期研修医の必修項目だが、CTの所見によっては脳神経外科医に送ったり、応急処置を他科の当直医やプライマリ・ケア医が行うことが多い。急性期に適切な診断・治療をしないと生命に関わる疾患であり、急性期のCT診断は非常に重要である。

連載の紹介

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