従来、インフルエンザは風邪症候群の1つとされ、全身症状や高熱(38℃以上)を伴うのが普通感冒との違いであるとされてきた。しかし迅速診断キットでA型およびB型インフルエンザの症状を解析したところ、必ずしも典型的な症状を呈さないインフルエンザ患者も存在することが分かってきた。
厚生労働省の「感染症発生動向調査実施要項」によると、インフルエンザ診断基準は表1のようにされている。
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著者プロフィール
日本臨床内科医会は、2000/2001年シーズンから大規模インフルエンザ多施設研究を実施し、多くのエビデンスを蓄積してきた。これらを基に作成した「インフルエンザ診療マニュアル」の一部を、本連載で紹介する。

連載の紹介
【臨床講座】インフルエンザ診療 虎の巻
今年もインフルエンザのシーズンが到来しました。ここ数年で相次いで発売された迅速診断キットや抗インフルエンザ薬を日常診療でいかに使いこなすか、インフルエンザ診療のポイントを解説します。
この連載のバックナンバー
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