ガングリオンは一般の方も耳にしたことがあるくらい有名なものですが、実態はよく理解されていないようです。
ガングリオン(指趾粘液嚢腫)は、粘液を含んだ偽嚢腫性病変です(図1、2)。手指や足の趾では、手のDIP関節近傍、手足の後爪郭部に発症することがあります。特に、後爪郭部に発症するとボーリングのガタ―状に爪甲の陥凹変形を来すことがあります。

図1 ガングリオンの臨床写真 後爪郭皮下に結節(黄色点線丸)を触れる。爪甲はガタ―状に陥凹している(→)。
(画像をクリックすると拡大します)

図2 ガングリオンの臨床写真(別症例) 肉眼でも結節を確認できる。爪甲のガタ―状の陥凹がわずかに始まっている(黄色矢印)。
(画像をクリックすると拡大します)