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その爪の形、何が原因?(その4)
爪に凸凹ができました。どこか悪いんですか?

2019/12/09
佐藤 俊次(さとう皮膚科)

 今回は爪の形態異常、爪の表面に陥凹が見られる病変です。

 爪甲に多数の点状の陥凹が見られる場合を点状凹窩(点状の陥凹)と呼びます。乾癬や円形脱毛症、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、光沢苔癬などで観察されることがあります。健康な人にも見られることがあります(約5%)。特に疾患に特異的な爪甲変化を生じるのは乾癬円形脱毛症といわれています。

1)尋常性乾癬:
 乾癬による点状凹窩は大小不規則な大きさです(図1)。黄色矢印は小さな凹窩、白色矢印は大きな凹窩を示します。これら大小の凹窩が不規則に見られます。点状の陥凹の状態をよく確認するために、カシオ計算機D’zIMAGE(https://dz-image.casio.jp/)を応用してHDR画像変換しました(図2)。

図1 尋常性乾癬の臨床写真 爪甲に多数の点状の凹窩が見られる。乾癬で見見られる点状凹窩は大小不規則な大きさである。黄色矢印は小さな凹窩、白色矢印は大きな凹窩を示す。
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図2 図1のHDR変換画像 点状凹窩は白色の鱗屑が付着したものの他に、凹窩がつながって爪甲の剥離構造として見られる。
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著者プロフィール

佐藤俊次氏(さとう皮膚科[東京都杉並区]院長、皮膚科専門医)●さとう としつぐ氏。1982年防衛医科大学校卒、同年同大皮膚科学教室入局。88年日本皮膚科学会認定皮膚科専門医取得、89年日本医科大学第2病理学教室で医学博士取得。90年東京都杉並区でさとう皮膚科を開業。2010年からオーストリア・グラーツ医科大学の「Basic Dermoscopy Course」(e-ラーニング)を受講開始。14年同コースを終了し、「Basic Dermoscopy Diploma」取得。

連載の紹介

佐藤俊次の「毎日使うダーモスコピー!」
診療報酬が付く前から独学でダーモスコピーを学び、開業医でありながら、自らの研究成果を国内のみならず海外学会でも発表してきた佐藤氏が、毎日の診療で役立つダーモスコピー活用のポイントを解説します。ダーモスコープ最大手の米国3Gen社の社長から直々に貰った1台は佐藤氏思い出の一品です。
この連載を書籍化しました!
『プライマリ・ケア医のための今日から使えるダーモスコピー』好評発売中

 このたび、この連載「佐藤俊次の『毎日使うダーモスコピー!』」を書籍化いたしました。
 2016年6月から開始したこの連載は、患者の主訴を皮切りとして、ダーモスコピー像を見ながら鑑別疾患を考えていく注目コラムです。
 書籍では、16の主訴を中心に、合計700枚を超える写真をふんだんに使いながら、日常診療でよく見られる皮膚疾患のダーモスコピーの見方を解説しています。ダーモスコピー像に加えて、ダーモスコピー像を画像変換して構造や血管走行などを見やすくした画像を併記しているのは、本邦初です。この画像変換は海外学会でも報告され、ダーモスコピーの理解を助ける方法として注目されています。
 さらに書籍には、日常診療でよく遭遇する皮膚疾患をまとめたカラーアトラスを別冊として同梱。患者説明などにご利用いただけます。
 ぜひ、日々の診療にご活用ください。(佐藤俊次著、日経BP社、7500円+税)

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