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「とりあえず頭部CT!」失神にそれ、必要?

2019/07/09
西澤 俊紀(聖路加国際病院[東京都中央区]総合診療専攻医)

症例:生来健康な65歳男性。

 家族と飲酒後、トイレに行こうとして起立した折に、急に座り込んで5分程度意識を失ったため、家族に付き添われて救急外来を受診した。

 舌咬傷はなく、痙攣の目撃はなかった。また発作後昏睡はなく、自然に意識清明になった。発作前に著明な発汗を認めていた。神経学的異常所見や頭部外傷はなかったものの、救急外来で初診を担当した研修医が「先生、とりあえずCTですか?」と頭部CTのオーダーを入れようとしたので、指導医は「おいおい、ちょっとその前に心電図は大丈夫だった? 失神の対応について一緒に勉強しようか」と返した。

連載の紹介

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Choosing Wiselyとは、医療者と患者が対話を通じて科学的な裏付け(エビデンス)があり、患者にとって真に必要でかつ副作用の少ない医療の“賢明な選択”を目指す、国際的なキャンペーン活動です。米国をはじめとする各国のChoosing Wiselyでは、専門学会が、見直すべき医療行為に関する推奨を「5つのリスト」にまとめ、公表しています。本連載では、Choosing Wiselyの推奨を、その根拠とともに解説していきます。

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