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エリアレビュー◎WCGC2019・大腸癌
BRAF遺伝子変異陽性大腸癌の標準治療を変えうる新たな治療法が登場
ケモフリーの3剤併用療法が実薬対照にOSと奏効率で有意差示す

2019/08/01
国立がん研究センター東病院 消化管内科長・研究実施管理部長 吉野 孝之 氏

 7月にスペイン・バルセロナで開催されたESMO World Congress on Gastrointestinal Cancer 2019(WCGC2019)では、日本も参加した第III相のランダム化比較試験(BEACON CRC)の中間解析から、予後が不良なことで知られるBRAFV600E遺伝子変異(以下、BRAF遺伝子変異)陽性進行大腸癌の標準治療を変える可能性がある結果が発表された。

 BEACON CRC試験では、1または2レジメンの治療歴があるBRAF遺伝子変異陽性進行大腸癌患者において、MEK阻害薬ビニメチニブ、BRAF阻害薬エンコラフェニブ、抗EGFR抗体セツキシマブの3剤併用療法が、セツキシマブとイリノテカンを含むレジメンと比べて有意に全生存期間(OS)と奏効率を改善した。同試験は有効中止となっている。

 また日本からの発表では、難治性の進行胃癌と大腸癌を対象にレゴラフェニブとニボルマブの併用療法を評価したREGONIVO試験(EPOC1603)、マイクロサテライト不安定性のない(MSS)切除可能局所進行大腸癌に対し、術前化学放射線療法(CRT)施行後、抗PD-1抗体ニボルマブを投与する方法を評価したVOLTAGE試験などが注目を集めた。

 BEACON CRC試験の共同研究者で、VOLTAGE試験を主導した国立がん研究センター東病院消化管内科長・研究実施管理部長の吉野孝之氏に、これらの試験の意義と臨床に与える影響などについて解説してもらった。
(まとめ:日経メディカルOncology編集部)

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