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学会リポート◎日本婦人科腫瘍学会2018
卵巣癌治療はPARP阻害薬の登場や併用療法で大きく変化する
どのような患者にPARP阻害薬を適応するかの議論が必要

2018/10/03
八倉巻尚子=医学ライター

 卵巣癌に対するPARP(ポリADP-リボースポリメラーゼ)阻害薬の有効性が臨床試験で示され、オラパリブはプラチナ感受性再発卵巣癌の維持療法として臨床導入された。他のPARP阻害薬の開発も着々と進行し、かつPARP阻害薬と血管新生阻害薬、免疫療法薬との併用療法も試みられ、今後卵巣癌治療は大きく変化すると見られている。

 しかし乳癌と違って、オラパリブは卵巣癌ではBRCA遺伝子変異の有無は問わず、プラチナ感受性再発卵巣癌に適応となっており、どのような患者にPARP阻害薬を使うのが最も良いのか、また維持療法としてベバシズマブとの使い分けはどうするかが議論されている。

 9月に京都市で開催された第60回日本婦人科腫瘍学会学術講演会ワークショップ「HBOCの現状と展望」では、PARP阻害薬の臨床試験を中心に、ベバシズマブとの使い分け、日本におけるBRCA変異率やBRCA遺伝学的検査の必要性について解説された。当日は会場に立ち見がでるほどで、関心の高いテーマであることが伺えた。

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