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学会リポート◎日本骨髄腫学会2017
多発性骨髄腫への新規薬剤の導入で同種移植の適応は?
ハイリスク・難治性の患者では治療選択肢

2017/06/27
森下紀代美=医学ライター

座長を務めた国際医療福祉大学医学部血液内科学の中世古知昭氏

 新規薬剤の導入により多発性骨髄腫の治療成績は近年大きく向上し、同種造血幹細胞移植(allo-SCT)が適応されるケースは限られてきている。その一方で、ハイリスクの患者では、allo-SCTを含む集学的治療を考慮する必要があることも指摘されている。

 5月に東京都で開催された第42回日本骨髄腫学会学術集会のシンポジウム「新規薬剤時代のAllo移植―Allo移植は現在も必要か?」(座長:国際医療福祉大学医学部血液内科学・中世古知昭氏)では、多発性骨髄腫に有効な新規薬剤が次々と登場している中で、allo-SCTは必要か、適応となるのはどのような患者であるのかが議論された。

 シンポジウムではまず、がん研有明病院血液腫瘍科の西村倫子氏がallo-SCT以外の治療選択肢について、初発と再発の多発性骨髄腫に分けて解説した。続いて、日本赤十字社医療センター血液内科の塚田信弘氏がallo-SCTについて日本骨髄腫学会会員の所属施設に行ったアンケート調査の結果を紹介し、日本の動向について解説した。

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