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非小細胞肺癌の薬物治療 調査結果その1
ALK陽性患者へのクリゾチニブ投与後の2次治療はアレクチニブ【癌Experts調査】
アレクチニブ後の2次治療は化学療法が中心

2016/02/27
横山勇生

 日経メディカル癌Expertsは、非小細胞肺癌(NSCLC)の治療状況に関する調査を行った。対象は、日経メディカルオンライン会員登録情報として呼吸器内科、呼吸器外科、腫瘍内科を選択している医師(調査期間:2月3日から2月16日、告知対象者は6487人)。

 回答数312のうち、過去1年間にNSCLC患者の薬物治療を行った経験がある268人の回答を解析した(全対象)。さらに、過去1年間にNSCLC患者の薬物治療を6人以上行った経験があると回答した217人(6人以上薬物療法経験医師)、過去1年間にEGFR-TKIによる薬物治療を行った経験があると回答した257人(EGFR-TKI投与医師)、過去1年間にALK阻害薬による薬物治療を行った経験があると回答した163人(ALK阻害薬投与医師)に分けてサブグループ解析を行った。

 なお、本調査は、日経メディカルオンラインの調査システムを使用し、回答は、自由記述以外は選択肢を1つ選ぶ(複数回答可の問題は複数回答)というものだった。またシステム上、いずれの設問も必ず回答する必要があった。

 今回の調査の目的は、分子標的薬で全生存期間(OS)の延長効果が顕著である特定の変異を有する進行NSCLCへの薬物療法の現状とNSCLC治療におけるガイドラインの活用度を明らかにすることである。

 今回は、NSCLC治療における薬物療法の現状について報告する。

EGFR変異陽性進行NSCLCへのTKI選択は8割超

 まずはEGFR変異陽性進行NSCLCに関する設問の結果。

 「EGFR変異陽性進行NSCLCの治療について、75歳未満の若年者、PS 0/1の患者に対する1次治療は主に何を選択されますか?最も近いものを1つ選んでください」との設問に対して、全対象で「ゲフィチニブ単剤」と回答したのは48.5%、「エルロチニブ単剤」と回答したのは15.7%、「アファチニブ単剤」と回答したのは19.0%、「プラチナ製剤併用±ベバシズマブ」と回答したのは11.2%、「プラチナ製剤併用±維持療法」と回答したのは4.9%だった(図1)。

 8割を超える医師がEGFR-TKIを使用し、最も使用されているのはゲフィチニブだった。アファチニブはエルロチニブを上回ったが、19.0%に留まっているのは、del19型に特化して使用している医師が多いと考えられそうだ。

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