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特集◎人工知能は敵か味方か《AI実用篇 その1》
ゲノムを解析、AIの助言で癌の治療方針を変更

 AIの助言を受け、入院していた癌患者の診断と治療方針を変更した結果、通院で治療を受けられるまでに回復した──。2016年の夏、東京大学医科学研究所で得られたこんな成果が大きな話題となった。

 患者のゲノム情報に基づき、最適な薬剤を選ぶ戦略は、原因となる遺伝子変異が患者ごとに異なる癌の治療において、副作用が少なく高い効果を得る方法として長年期待されてきた。

 しかし、ゲノムの情報量は膨大なため、現状では数十の癌遺伝子や癌抑制遺伝子の遺伝子異常を網羅的に解析し、どの異常が患者の発癌・増殖に寄与しているかを検討するだけでも週単位の時間が必要とされていた。

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