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本誌連動◇ターゲットは食後高血糖 Vol.2
食後の高血糖の管理には1,5-AGの測定を

「1,5-AGは食後高血糖を把握する良い指標になる」と話す東京慈恵医大糖尿病・代謝・内分泌内科准教授の森豊氏。

 心血管疾患のリスクを高めるとして、糖尿病診療の現場で重要視されるようになった食後の高血糖。血糖値を把握するために、血糖自己測定に加えて1,5-アンヒドログルシトール1,5-AG)という指標も、糖尿病を専門とする医師の間で注目されている。

 「食後高血糖を管理していくためには、血糖自己測定は不可欠。さらに1,5-AGも測定することを勧めたい」。こう話すのは、東京慈恵医大糖尿病・代謝・内分泌内科准教授の森豊氏だ。

 様々な食品に含まれる1,5-AGは、体内ではほとんど代謝を受けず、糸球体でろ過され、腎尿細管から再吸収されている。

 だが、この再吸収は、糖により競合的に阻害される。そのため、血糖値が高く、尿糖が多く排出されている患者では、再吸収されずに尿中に1,5-AGが多く排泄されてしまう。結果として血清1,5-AGは低値を示す。

 最近、コントロールが比較的良好な患者で、持続血糖モニタリング(continuous glucose monitoring:CGM)を使って血糖値の変動を調べたところ、食後の血糖変動と1,5-AGが良好な相関を示すことが明らかになった(Bose JB,et al.diabetes Care.2006;29:1214-19.)。

 森氏は「HbA1cは2~3カ月の血糖値の平均。一方、食後血糖値は“点”で、食事内容も影響する。1,5-AGは数日間の変動を反映し、食後血糖値の変動が大きいかどうかも把握できる。HbA1c、血糖値、1,5-AGの3つの指標を併せて見ていくことが、特に食後の血糖値を管理する上で重要」と話す。

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