日経メディカルのロゴ画像

トレンドビュー◎見直される陰イオン交換樹脂
肥満患者にコレスチミドはいかが?
糖尿病と高コレステロール血症の合併例に効果

中谷内科クリニックの中谷矩章氏。

 かつては高コレステロール血症の第一選択薬とされていた陰イオン交換樹脂コレスチミドなど)。ただ、飲みにくさなどを理由に処方が敬遠され、現在はHMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)やフィブラート系薬剤が普及している。

 しかし最近になって、コレスチミドが糖尿病への効果があることが示され、メタボリックシンドロームの患者に処方する医師が増えつつある。中谷内科クリニック院長の中谷矩章氏は「特に高コレステロール血症があり、血糖値が高めの患者に併用薬として使用することが多い」と話す。

 ある日、中谷氏のもとに高血圧治療中の高コレステロール血症の患者が来院した。中性脂肪の値が高値だったため、中谷氏はフィブラート系薬剤を処方して3カ月間様子を見た。しかし、中性脂肪は低下したものの、総コレステロール(TC)はあまり減少せず、LDLコレステロール(LDL-C)値も下がらなかった。フィブラート系薬剤を処方しているため、スタチンは原則処方できず、血糖値も高めであったことから、中谷氏はコレスチミドを併用した。すると、3カ月後にはTCが低下して正常域となり、血糖値も下がったという(症例1)。

この記事を読んでいる人におすすめ