胃癌の領域で今話題となっているのが、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:Endoscopic Submucosal Dissection)だ。この手技の登場により、低侵襲を最大の特徴とする鏡視下手術の適応拡大の動きが始まっている。
ESDとは、内視鏡下で腫瘍の周りを囲むように粘膜下層まで切開し、一括してはがし取る日本発の技術だ(下写真)。ESDの先駆者の1人である静岡県立静岡がんセンター内視鏡科部長の小野裕之氏は、「まだこの方法を広く行っているのは、日本と韓国くらいでしょう」と胸を張る。
新規に会員登録する
会員登録すると、記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。