専門医の取得意向は高いものの、医学博士の取得を予定している医師は必ずしも多くはないことが、『日経メディカル Cadetto』の若手医師勤務実態調査で分かった(調査の概要は、Vol.1「U35」の若手医師の年収はいくら?を参照)。
医学博士については、「取得予定」と「既に取得済み」を合わせても53.8%にとどまる一方、「取得予定なし」が42.0%に上った(表20)。現在の勤務先別に見ると差が大きく、「取得予定なし」は大学病院の勤務医22.0%、市中病院の勤務医50.4%という結果だった。
これに対して、「特定診療分野の専門医の取得予定」は、「取得予定」「既に取得済み」の合計は93.1%に上った(表21)。専門医である旨の広告が可能になるなど、制度上は「医学博士」よりも「専門医」を評価する動きにある。何より、技術・知識の習得目標、それを身に付けた証しとなるため、専門医取得の意向は高い。
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