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「いきなりエイズ」は許さない!
開業医にも使える「HIV迅速検査キット」、その実力は?

写真1 HIV迅速検査キット「ダイナスクリーンHIV-1/2」の検査ストリップ 上下2本の赤いラインが出たら陽性(写真右)上のラインのみが出たら陰性(同左)と判定する。

 昨年1年間に日本で新たにHIV感染症エイズと診断された患者は1199人。その内訳はHIV感染症が832人、エイズが367人だ。つまり約3分の1はHIV感染の段階で発見できず、「いきなりエイズ」で見つかっている。

 エイズ発症を大幅に遅らせられる治療薬が続々と開発されているにもかかわらず、その恩恵を十分に受けていない患者が多くいるわけだ。中には、他の疾患で医療機関を受診する機会があったのに、HIV感染を見逃されるケースも少なくない。

 一般診療でHIV感染を早期発見することが急務となる中、強力な支援ツールになりそうなのがHIVの迅速検査キットだ。委託によるHIV検査なら結果が出るまでに通常1週間かかるが、迅速検査キットなら20分ほどで完了する。時間的、心理的負担が大きく軽減され、患者も検査を受けやすくなるはず。実際に、保健所で迅速検査が導入された2003年以後、検査の実施率は上昇している。

 しかしクリニックで診療する医師にとって、迅速検査キットの導入は現実的といえるのか。操作性は、感度は、そして陽性の場合の患者説明に対するサポート体制はなどが気になるところだ。

全血を使って検査可能、2本の赤いラインで判定
 現在、日本で承認されているHIVの迅速検査キットは「ダイナスクリーンHIV-1/2」のみ。即日検査のために、保健所が導入しているのもこの検査キットだ。

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