正常洞調律の心不全患者において、ワルファリンとアスピリンのどちらが血栓塞栓イベントの予防効果に優れているのだろうか。これら2剤の有効性と安全性を比較する大規模な二重盲検無作為化試験WARCEFを実施した米Columbia大学の本間俊一氏らは、虚血性脳卒中、頭蓋内出血、全死因死亡を合わせた複合イベントの発生率に差はなく、一部の評価指標においてみられたワルファリンの利益は大出血リスクの上昇により相殺される程度であることを示した。論文は、NEJM誌電子版に2012年5月2日に掲載された。
海外論文ピックアップ NEJM誌より
NEJM誌から
正常洞調律の心不全ではワルファリンとアスピリンの利益にほとんど差なし
WARCEF試験で結果、ワルファリンで虚血性脳卒中リスク減るも大出血リスク上昇で相殺
2012/05/16
大西 淳子=医学ジャーナリスト
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