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風疹患者、昨年からの累計で3000人を超える
今回の風疹大流行で初の先天性風疹症候群が発生
「30代、40代男性のワクチン接種率向上を」と忽那医師

 2018年夏に首都圏を中心に広がった風疹の大流行で、初めてとなる先天性風疹症候群の症例が報告された。風疹の流行は今年に入ってからも続いており、先天性風疹症候群のさらなる発生を防ぐ対策が急がれる。

 今回確認された先天性風疹症候群(全数報告対象の5類感染症)は1例で、2019年第4週に埼玉県で届け出があった。同県の発表によると、症例は男の子の赤ちゃんで、血清IgM抗体の検出により先天性風疹症候群と診断された。母親の状況は、ワクチン接種歴があるが、妊娠中の風疹罹患歴は不明だという。

 前回の2013年の風疹大流行では、関東を中心に1万7000人を超える感染者が出ており、その結果として45人もの先天性風疹症候群が報告された。その後、感染者は年間93~321人で推移し、2015年以降、先天性風疹症候群の発生は報告されていなかった。

 昨夏に急増した風疹大流行では感染者が増え続け、2018年1年間で2917人と2013年の1万4357人に次ぐ多さとなった。今年に入ってからも報告は続いており、第3週までに207人に上り、昨年からの累計で感染者は3124人に達している(図1)。

図1 昨年夏に急増した風疹の流行状況

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