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次回受診までに薬剤師が介入する効果は?
薬剤師中間介入研究「PIIS」の最終報告会が都内で開催

 2019年6月末、都内で薬剤師中間介入研究「PIIS」の最終報告会が開かれた。慢性疾患で長期処方を受けている40歳以上の患者などを対象に、次回受診するまでの間に、薬局薬剤師が電話などで患者にコンタクトする(中間介入)効果を検討する研究で、副作用の早期発見・対応や、服薬に対する患者の不安解消につながったなどの成果が発表された。

 17年7月~18年12月に行われたPIIS-IIでは(登録症例数62[33薬局])、「服薬状況に懸念がある」「不安を感じている」など、薬剤師による介入メリットがあると考えられる患者を、現場の薬剤師の判断で選定・登録。30日に1回、薬剤師が電話などで状況確認することを基本としつつ、患者ニーズに合わせて介入回数や介入間隔を決めてフォローアップした。

 分析対象となった患者50人の内訳は、70~80代が多く、高血圧のある患者が約8割を占めた。薬剤師が介入対象として選定した患者の特徴として、(1)多剤服用や他科受診のため服薬アドヒアランスが悪い(悪くなる可能性がある)、(2)検査結果から、病態が進行・悪化の懸念がある、(3)副作用発生の可能性がある、(4)病気や薬、治療に不安を抱えている、(5)生活習慣の改善が疾患に影響を与える――といった点が挙がった。実際の介入内容についても、(1)残薬確認などアドヒアランス改善のための指導(40.3%)、(2)副作用・検査結果の確認などを含む病状経過の確認(28.1%)、(3)食事や運動などの生活習慣の指導(25.8%)――が多かった。そして介入期間中、50人中26人に副作用や相互作用・重複投与など何らかのイベントが発生し、そのうち4割は、薬剤師が中間介入した際に発見に至っていた。

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