60歳代女性
<処方1>病院の内科
ノルバスク錠 5 mg 1 錠 1 日 1 回 朝食後 28日分
エースコール錠 2 mg 1 錠 1 日 1 回 朝食後 28日分
メインテート錠 5 1 錠 1 日 1 回 朝食後 28日分
・薬剤師は、ノルバスク(一般名:アムロジピンベシル酸塩)を患者に交付する際、歯肉肥厚の副作用とその対応策についての服薬指導を怠った。その後、患者は口腔内の異常を自覚していたが、受診した歯科で指摘されるまで、副作用と気付かずにノルバスクを服用し続けていた。
・患者は高血圧などの治療で、ノルバスクをはじめ複数の降圧剤を服用していた。ある日、歯茎が腫れて痛みを感じたため歯周病が悪化したかと思い、歯科診療所を受診した。歯科医から、「歯肉肥厚があり、そのために歯周炎が治りにくくなっている。内科から処方されている薬剤の副作用の可能性も考えられる」と言われた。
・患者が服用中の薬剤の名前を申告したところ、歯科医はノルバスクが原因薬剤であると疑い、処方医に直接連絡し、同剤の中止を依頼した。
・その後、ノルバスクは中止となり、患者の歯肉肥厚は改善した。