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第3回 薬局ツールグランプリ結果発表!
部門賞◆確認が容易になるお薬手帳用OTC薬シール
中日調剤薬局中村店(名古屋市中村区) 田中 宏和氏

 「お薬手帳を120%活用ツール」の部門賞に選ばれたのが、中日調剤薬局中村店の管理薬剤師である田中宏和氏が考案した、お薬手帳に貼るOTC薬のシールだ。

 服薬指導の際、患者にOTC薬を飲んでいないかを確認しても、製品名を覚えておらず、含有成分をすぐに特定できないケースは多い。「患者が『パブロン』『ルル』『イブ』などのブランド名は覚えていても、同じブランドの製品が数十種類ある場合もあり、調べるのに時間を要する。時間や手間を掛けずに情報を得られるようにしたかった」(田中氏)。ドラッグストアなどに比べて品ぞろえが少ない分、スムーズに情報提供することで差別化を図る狙いもあった。

 そこで考えたのが、OTC薬の製品名、購入日、成分名、効能・効果、注意事項をまとめたシールだ。ただし、用量などはスペースの観点から省略した。OTC薬を確認する主な目的は処方薬との重複、相互作用のチェックで、成分名が分かれば確認できるためだ。

 シールの文面はMicrosoft Wordで作成し、市販のシール用紙に印刷。同店では、総合感冒薬や解熱鎮痛薬といった売れ筋に加え、近隣に医療機関がない診療科のものなど約30種類のOTC薬をそろえている。それらのシールをあらかじめ作成しておき、OTC薬の在庫と一緒に管理している(写真)。

 販売時に一緒にシールを手渡すか、お薬手帳を持っていればその場で貼る。登録販売者資格を持つ事務員が、販売時に伝えるべき注意事項を付箋にメモして、シールに付けておくこともある。

 これにより、患者への服薬指導、情報提供がしやすくなったほか、スタッフのOTC薬への意識も高まったという。「手帳に貼ることで、OTC薬に対する関心が低い医療機関や薬局への情報提供になる」と田中氏は話す。

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