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新薬ミネブロ錠への期待、そして不安

2019/06/04

 5月4日土曜日。GW10連休も残りわずからしいが、僕は1人出勤中。いっそ忙しければいいのに……。それにしても、いい天気だ。こんなときは資料の整理をするに限る。少し汗ばんだので、窓を全開にする。いい風だ。投薬台にある資料が音を立ててめくれていく。それは今月発売予定(※)のエサキセレノンミネブロのパンフレットだった。
※5月13日に発売された。

 第3世代のミネラルコルチコイド受容体拮抗薬。昔は抗アルドステロン薬と言っていた。いや、ちょっと違う表現を製薬会社のMRさんはしていたな。MRA(mineralocorticoid receptor antagonist)ではなく、MRB(mineralocorticoid receptor blocker)と。アンタゴニストではなくブロッカー。そうか、だからミネブロなのか。

 確か日経メディカルで特集やってたな。1人きりだとなぜか独り言が多くなる。僕はiPadを操作して、関連記事を呼び出した(参考:注目の第3世代MR拮抗薬、実力は?注意点は?)。

図1 スピロノラクトン、エプレレノン、エサキセレノンの構造式(画像クリックで拡大)

著者プロフィール

山本雄一郎(阪神調剤ホールディンググループ 有限会社アップル薬局[熊本市中央区])
やまもと ゆういちろう氏 1998年熊本大学薬学部卒業。製薬会社でMRとして勤務した後、アップル薬局に入社。2017年4月にアップル薬局が阪神調剤ホールディンググループの一員に。ブログ「薬歴公開byひのくにノ薬局薬剤師。」を執筆中。2017年3月に『薬局で使える実践薬学』(日経BP)を発刊。2017年4月より熊本大学薬学部臨床教授。

連載の紹介

山本雄一郎の「薬局にソクラテスがやってきた」
薬局で患者さんの何気ない言葉にハッとしたり、後輩からの意表を突く質問に筋道立てて説明できなかったりしたこと、ありませんか? そんな臨床現場に転がる疑問の裏には、薬学の根幹を成す真実が隠れていることも。それらの真実を、「薬局薬学のエディター」を志す熱血薬剤師の山本氏がモノローグ調で解き明かします。

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