5月17日月曜日からいよいよ実習が始まりました。
スタートからの1週間を振り返ってみて一番感じるのは、「実習生が優秀」ということです。大学での6年制カリキュラムによる基礎教育やしっかりした事前実習の成果だと思います。課題に対して高いレベルで応えてくれ、ほかのスタッフもびっくりしています。
スタート当初、大学病院前の薬局は大型連休のあおりでまだ混んでいましたので、予製用の調剤を中心としたOJT (on-the-job training) を行いました。実習生は一般名と商品名が結びつかず、相互作用などの知識を応用できないもどかしさを感じているようでしたが、一生懸命さが伝わってきました。
2日目に大学の先生がいらっしゃいました。実習がスタートしてまだ間がないので、何の問題もなく(ここであったら大変ですけど)、主に実習場所とプログラムの再確認をされました。実習生、大学の先生、直接の指導薬剤師、私の4名で面談を行った際には、小学校の家庭訪問を思い出しました。先生は、薬局など臨床現場での勤務経験はないとのことで「どうなることか…。一番緊張しているのは私かも」と仰ってました。
こちらもちょっと緊張しながらの1週間でしたが、無事に過ぎました。若干、困ったのは「実習時間」についてでしょうか。2人の実習生を異なる大学から受け入れているのですが、実習時間について、1校からは「9~17時で」、もう1校からは「9~18時で」と言われています。ただこれについては「調整は薬局の裁量でお願いします」とのことでしたので、実習生と相談しながら対応していきたいと思います。
さて、この場を借りてお知らせがあります。私を含む弊社トライアドジャパンのスタッフが主に執筆した「薬局実務実習指導パーフェクトマニュアル」に間違いが見つかりました。
訂正 179ページ(服薬指導の基礎P318)
【講義・演習】の5)授乳と危険な薬剤 の①薬剤の因子 の項で
「蛋白結合率(結合率が高いと母乳中にでやすい)」
と記載していましたが、正しくは
「蛋白結合率(結合率が高いと母乳中にでにくい)」
でした。お詫びして訂正をさせていただきます。