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「次回、医師に相談を」は禁忌!

2017/10/17

 これまで、アスピリンとステロイドが、関節リウマチ(RA)治療に使われるようになった歴史的経緯を紹介しました。

 その後に金製剤、サラゾスルファピリジン(商品名サラゾピリン他)、ブシラミン(リマチル他)などの疾患修飾型抗リウマチ薬(DMARDs)が開発されました。

 1999年、既存の抗癌剤であった葉酸代謝拮抗薬メトトレキサート(MTX)の経口薬がRA治療薬として、日本でも発売されました。DMARDsを凌駕する効果が期待できる新薬として、多くの国で使用されました。

 その後、MTXは2011年の公知申請承認により初期治療から処方できるようになり、用量の上限も1週間当たり8mgから16mgに増えて、生物学的製剤とともに関節リウマチ治療の主力として多くの患者さんに処方されています。

 MTXの構造式は、核酸合成に不可欠なビタミンの葉酸によく似ています。MTXも葉酸も、小腸から体内に取り込まれますが、MTXは葉酸を活性型に変換する酵素の一つ、ジヒドロ葉酸レダクターゼの働きを阻害し、核酸の合成を止めてしまいます。

著者プロフィール

宮崎徹(厚生連高岡病院[富山県高岡市]薬剤部)◎富山県生まれ。1989年に名城大学薬学部を卒業、同大薬学専攻科に進学。専攻科修了後から病院薬剤師として研さんを積み、99年から厚生連滑川病院、2018年から厚生連高岡病院に勤務。現在は関節リウマチと低栄養の治療に関心を持ち、日々奔走。日本リウマチ財団登録薬剤師、日本静脈経腸栄養学会学術評議員・NST専門療法士。座右の銘はPatient-Oriented。

連載の紹介

宮崎徹の「関節リウマチの話をしませんか」
関節リウマチはこの20年ほどで新薬が多数登場し、その予後は劇的に変わりました。しかし患者の不安が完全に解消されたわけではなく、むしろ服薬指導を担う薬剤師の役割は、より重要になっています。富山の病院でリウマチ治療を18年間見つめてきた宮崎徹氏が、見聞きし、経験してきた治療のあれこれを、病院薬剤師ならではの視点で綴ります。

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