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「薬局のあるべき姿」を熟読してみた

2014/01/29

 厚生労働省はこのほど、厚生労働科学研究班がまとめた報告書「薬局の求められる機能とあるべき姿」を公表し、薬局に周知させるよう都道府県に通知しました。今回は、それについて話題にしてみたいと思います。

【DIオンライン】厚労省が「薬局のあるべき姿」を周知(2014年1月24日)

 内容に入る前に、まず、この報告書の位置づけについて考えてみます。「あるべき姿」というタイトルですが、強制力を持つものではありません。ですので、これを守らなかったからといって、薬局の許可が下りなかったり、取り消されたりということはないはずです。

 とはいえ、厚労省はこの「あるべき姿」の周知を図っている以上、ここに示された薬局像を念頭に置いて、今後の薬事行政のかじ取りを行っていくわけです。

 つまり、実質的な薬局の評価が、これに基づいて行われるといっても過言ではありません。ちょっと脂っこい話になりますが、調剤報酬の点数配分を行う際にも、この「あるべき姿」は、かなり大きな指標になることが予想されます。

 そう考えますと、私たち薬局で働く人間にとって、決して見過ごすことができないものであるといえます。

 さて、中身に目を向けてみますと、実に細部にわたって薬局の「あるべき姿」が記載されています。中には、思わず「大きなお世話じゃ!」とツッコミを入れたくなるようなこともないわけではありませんが、それはともかくとして、私が気になったいくつかの項目について見ていこうと思います。

 まず、「薬局が備えるべき基本的体制について」より。

近隣の医療機関にあわせた開局時間では、地域における薬局としての必要な機能を果たすことが困難であるため、患家(居宅)において薬剤管理指導業務(以下「在宅薬剤管理指導」という。)を行う小規模薬局を除いて、原則として、薬局は、午前8時から午後7時までの時間帯に8時間以上連続して開局していること。

著者プロフィール

熊谷信(薬剤師・ブロガー)
くまがい しん氏 信州大学経済学部を卒業後、自動車ディーラーの職に就くが、「自分で薬局を開きたい」との思いから、社会人入試を経て東邦大学薬学部へ入学。卒業後、くまがい薬局を開局したが、3年4カ月で廃業し、勤務薬剤師に。2014年4月、長野県諏訪市にららくま薬局を開局。

連載の紹介

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」
ららくま薬局(長野県諏訪市)を開設し患者と向き合っている熊谷氏が、日々の業務やニュースから感じ取ったことを現場目線で書きつづります。本人のブログ「薬局のオモテとウラ」も好評連載中です。

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