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癌疼痛治療におけるオピオイドの位置付けは?(1)

2016/10/26

 2000年代に入って、オピオイド鎮痛薬は急速に普及した。従来、注射薬しかなかった成分に、貼付薬や徐放製剤、速放製剤など新しい剤形が相次ぎ登場したほか、慢性疼痛への適応拡大も進んだためだ。在宅療養患者の緩和ケアに関わる薬局も増えている。本連載では、癌の疼痛治療を中心に、薬剤師として知っておくべきオピオイド鎮痛薬の基本的な使い方や、注意すべき薬物相互作用、薬物動態の特性を考慮した患者指導のポイントなどを解説していきたい。

 第1回は、癌の疼痛治療に関するガイドラインをひも解いてみる。押さえておきたいのは、【1】世界保健機関(WHO)方式癌疼痛治療法、【2】ESMO癌疼痛マネジメントガイドライン2012、【3】EAPC癌疼痛治療ガイドライン2012、【4】日本緩和医療学会「がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(2014年版)」――の4つである。それぞれのガイドラインの要点を紹介する。

【1】WHO方式癌疼痛治療法

著者プロフィール

国分秀也(東京薬科大学薬学部薬学実務実習教育センター准教授)こくぶん ひでや氏 1992年東京薬科大学薬学部卒業。同年、北里大学病院薬剤部に入職。薬剤部課長補佐、緩和ケアチーム専任薬剤師などを経て、2017年4月から現職。薬学博士。日本医療薬学会認定がん指導薬剤師。日本緩和医療薬学会評議員、一般社団法人「がんの痛みと症状緩和に関する多施設共同臨床研究会(SCORE-G)」監事などを務める。

連載の紹介

国分秀也の「ゼロから学ぶオピオイド」
ここ数年、新たな成分や剤形のオピオイド鎮痛薬が登場し、癌性疼痛に対する緩和ケアや慢性疼痛の治療に広く用いられるようになってきました。薬剤師として知っておくべきオピオイド鎮痛薬の基本的な使い方や、注意すべき薬物相互作用、薬物動態の特性を考慮した患者指導のポイントなどを解説します。

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