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メトホルミンの投与禁忌を調べてみたら

2012/03/19

 メトグルコ(一般名メトホルミン塩酸塩)が薬価収載されてから約2年になりますが、メトグルコとその他のメトホルミン製剤との違いはご存知でしょうか。単なる用法用量の違いと考えていたら、他にも重要な違いがありました。

 メトグルコが発売された頃は、高用量で投与可能になったことと、その有用性に関する情報は頭に入って来ましたが、投与禁忌に違いがあることなどについてはあまり触れられていませんでした。

 大日本住友製薬さんは、最近、乳酸アシドーシスの情報提供に力を入れているとのことで、先日勉強会があり、その中で投与禁忌に関する情報も提供して下さいました。その時に用意して下さった冊子を見ると、メトグルコとその他のメトホルミン製剤には投与禁忌の記載が異なっています。以下に主な両者の違いをピックアップしてみました。

■メトグルコ
【用法・用量】
通常、成人にはメトホルミン塩酸塩として1日500mgより開始し、1日2~3回に分割して食直前又は食後に経口投与する。維持量は効果を観察しながら決めるが、通常1日750~1500mgとする。なお、患者の状態により適宜増減するが、1日最高投与量は2250mgまでとする。
【禁忌】
(2)中等度以上の腎機能障害〔腎臓における本剤の排泄が減少する。「重要な基本的注意」の項参照〕
(4)重度の肝機能障害〔肝臓における乳酸の代謝能が低下する。「重要な基本的注意」の項参照〕
(7)脱水症、脱水状態が懸念される下痢、嘔吐等の胃腸障害のある患者

著者プロフィール

堀籠淳之(中央薬局[北海道旭川市])
ほりごめ あつし氏 北海道旭川市生まれ。東京薬科大学卒業後、同大学の大学院に進学し、薬学専攻博士課程を修了。1999年に旭川に戻って父親が経営する中央薬局に就職し、2010年に代表取締役に就任。本人のブログ「旭川の薬剤師道場」も好評連載中。

連載の紹介

堀籠淳之の「日々是精進!薬剤師道場」
博士号を持ち、薬局経営者になった今も、自らを厳しく律して精進に励む“武闘派”薬剤師の堀籠氏。積極的に参加している勉強会や研修会で仕入れたホヤホヤの医薬品情報・医学的知識や、日常の薬局業務の中で感じた疑問、薬剤師や薬業界に対するメッセージなどを熱く綴ります。

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