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日本内科学会2010
小心症候群、重症例は心機能も有意に低下
慢性疲労症候群とも関連か、病的意義の確立が重要と演者強調

2010/05/04
後藤 恭子=医療ライター

南砺家庭・地域医療センターの三羽邦久氏

 小心症候群small heart syndrome)の重症例は、正常者と比べて左室腔が有意に小さく心拍出量も低値で、重症例では低心拍出量症候群を呈しやすいことが明らかになった。第107回日本内科学会講演会(4月9~11日、開催地:東京)で、南砺家庭・地域医療センター(富山県南砺市)の三羽邦久氏が発表した。

 小心症候群は、胸部X線における小さな心陰影を伴う若年者の神経循環無力症として提唱され、倦怠感、易疲労感、動悸、呼吸困難、ふらつきなどの症状を特徴とする。

 近年では慢性疲労症候群の症例で、この小心症候群のケースが多く報告されている。しかし、小心症候群は病的意義が認められず、診断上では「異常なし」とされていることから、三羽氏らは小心症候群の心機能を評価し症状との関連を検討した。

 対象症例は、小心症候群(心胸郭比≦42%、45歳未満)と診断された47例。心血管異常と関連性があると考えられる症状(全身倦怠感、易疲労感、胸痛、呼吸困難、動悸など)によって、社会活動または個人的活動がどの程度制限されているかを基準に、重症例25例(男性8例、女性17例、28±6歳)と軽症例22例(男性7例、女性15例、30±7歳)に分類した。心胸郭比が42%超50%未満の24例(男性8例、女性16例、31±8歳)を、対照群とした。

 

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