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日本循環器学会2010
発作性心房細動、最初の抗不整脈薬が無効だったら?
薬を変更しても洞調律維持率は高まらず、J-RHYTHM試験サブ解析

2010/03/23
高志 昌宏

慶応大の遠藤彩佳氏

 わが国で行われたJ-RHYTHM試験のサブ解析から、発作性心房細動(PAF)の患者で洞調律維持のために抗不整脈薬を変更したグループは、変更せずに1剤で洞調律を維持できたグループに比べて患者の薬物治療に対する忍容性が低く、試験終了時の洞調律維持率も低いことが分かった。

 つまり、洞調律維持を目的とした抗不整脈薬治療に抵抗性で再発を繰り返すPAFでは、心拍数調節治療へ治療方針を変更するか、洞調律維持を目指すなら抗不整脈薬の変更ではなくアブレーションのような別の治療法を考慮した方がむしろ好ましいということになる。

 第74回日本循環器学会総会・学術集会(3月5~7日、開催地:京都市)で、慶応大循環器内科の遠藤彩佳氏が発表した。

 発作性心房細動に対する抗不整脈薬の選択に関して、わが国のガイドラインでは複数のNaチャネル遮断薬(I群薬)を第1選択としており、無効な場合は主にI群薬の別の薬物への変更を勧めている。だが、薬剤変更に関するエビデンスはほとんどないのが現状だ。

 そこで遠藤氏は、J-RHYTHM試験で発作性心房細動として登録され、洞調律維持群に割り付けられた390例を対象に、抗不整脈薬の処方内容と臨床アウトカムとの関連を後向きに検討した。

 

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