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ASH2009
AT1とエンドセリンのDual Receptor Antagonist
フェーズ2b試験では降圧度や目標達成率がイルベサルタンよりも良好

2009/06/19
原田 久子=医学ライター

 アンジオテンシンAT1)受容体拮抗作用に加え、血管収縮作用のあるエンドセリンETA)の受容体拮抗作用も併せ持つ新規降圧薬「Dual Acting Angiotensin and Endothelin Receptor Antagonist(DARA)」(薬剤の開発番号:PS433540)のフェーズ2bの臨床試験の結果が、第24回米国高血圧学会ASH2009)で発表された。

 DARAはレニン・アンジオテンシン系とエンドセリンによる血管収縮作用を同時にブロックすることで、降圧作用だけでなく腎血行動態や腎機能の改善作用についても、相乗的な効果が期待されている。既に昨年のASH2008で、高血圧患者に対する効果と忍容性、さらに24時間血圧に対する効果を検討したフェーズ2a試験の結果が発表された。

 その試験では、DARA 200mg(35例)および500mg(32例)の効果をプラセボ(24例)と比較した(薬剤の投与量はすべて1日量)。プラセボ群と比較してDARAを投与した治療群では、24時間にわたり拡張期および収縮期血圧の有意な低下を認めた。またプラセボ群に比べ、有害事象の発症頻度の増加も認められなかった。

 今回、米国Orange County Research CenterのJoel Neutel氏が結果を発表した臨床試験は、収縮期血圧が140mmHg以上180mmHg未満、拡張期血圧が90mmHg以上109mmHg以下の高血圧患者を対象に、プラセボ群(59例)、DARA200mg群(58例)、同400mg群(58例)、同800mg群(28例)、イルべサルタン300mg(58例)に無作為に割り付け12週間観察するというプロトコール。

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