日経メディカルのロゴ画像

J Am Coll Cardiol誌から
ドロネダロンはアミオダロンより優れるか?
心房細動再発予防では劣るが有害事象の少なさでは優るとの結果に

2009/09/30
小塩 尚代=メディカルライター

 新規III群抗不整脈薬ドロネダロンアミオダロンの有用性を、プラセボ対照比較試験のデータを用いたメタ解析で間接的に比較したところ、心房細動の再発予防ではアミオダロンが有意に優れるが、薬剤の中止を要する有害事象はドロネダロンで有意に少ないことが分かった。この結果はJ Am Coll Cardiol誌9月15日号に掲載された。

 アミオダロンは、心房細動に対する現時点で最も有効な抗不整脈薬の1つだが、甲状腺や肺に対する毒性のためにその使用は限られている。ドロネダロンはアミオダロンからヨウ素を除去した類似化合物であり、洞調律維持を目的に開発された。アミオダロンよりも半減期が短く、毒性も弱い可能性がある。

 しかし、ドロネダロンとアミオダロンの有用性を直接比較した試験はほとんど存在しない。唯一のランダム化直接比較試験であるDIONYSOS(Efficacy & Safety of Dronedarone Versus Amiodarone for the Maintenance of Sinus Rhythm in Patients With Atrial Fibrillation)はまだ論文化されておらず、スポンサーからのプレスリリースなどで結果が公表されているのみである。

 そこで、米国Duke Clinical Research Instituteの研究者らは、各薬剤をプラセボと比較したランダム化試験のデータを用いて、両剤の有効性と安全性をメタ解析で間接的に比較した。

 対象とした試験は、心房細動患者におけるドロネダロンまたはアミオダロンのランダム化比較試験で、追跡期間が6カ月超、エンドポイントが心房細動再発または全死亡であるものとした。MEDLINE(1966~2009年)および米NIHのClinicalTrial.govのデータベースを検索した結果、ドロネダロンに関する4つのプラセボ対照試験(合計5967例)、アミオダロンに関する4つのプラセボ対照試験(合計669例)、直接比較のDIONYSOS試験(504例)がこの条件に該当した。

この記事を読んでいる人におすすめ