日経メディカルのロゴ画像

気乗りしなかった「メモ渡し作戦」、思わぬ好反応に驚く

2014/12/16

 前回、来なくなってしまった人を呼び戻す作戦のことを紹介したが、メディファームの裴先生いわく「そもそも患者が来なくなる前に、やるべきことがあるはず」。受診した患者を再診につなげる、つまりは脱落率を減らす作戦を考えることになった。

筆者 正直、ドライアイの人がこんなに再診していないと知ってショックでした。

裴先生 今後どういう工夫をしようと思いましたか?

筆者 ドライアイと診断した時点で「ドライアイの治療薬にはこういう種類があり、今回の症状に一番効くと思われる薬を出しますが、効果が出ないこともあるので、まずは使ってみてください」と、初回の時点で手の内を全て見せるようにしました。次の手があると説明しておかないと、薬の効きが良くなかった場合に他の眼科に行ってしまうようです。そしてドライアイの新薬であるジクアスとムコスタはどちらも効果が出るまで数カ月かかることもあるので、その説明もして両方の薬の冊子を渡すようにしました。

裴先生 そうですね。その上で、次回の来院予定を手書きで渡すと効果的です。

筆者 うちは予約制ではないのですが……。

裴先生 予約票ではなく、「次回は約2週間後」とか「最後の薬がなくなる前に」というメモ書きです。

筆者 悪筆の私の字だと読めないと思うのですが……。

裴先生 全部手書きでなくていいんですよ。決まり文句は印刷するかスタッフに書いてもらい、次回の予定日付とか当日の日付を入れて、医師のサインをするんです。そして、「次回お待ちしております」と言って先生が手渡すのが効果的です。

著者プロフィール

今卓人(ペンネーム)●2000年代後半、大都市近郊に無床の眼科診療所を開業。白内障などの手術は手掛けず、検査や処置を中心に、こぢんまりとした形で運営している。アレルギー疾患の診療を得意としており、患者もアレルギー性結膜炎などが多い。

連載の紹介

崖っぷち医院 ただいま経営立て直し中!
本連載の舞台は、MBAの資格を持つ医師・裴英洙(はいえいしゅ)氏が率いるコンサルティング会社、メディファーム(株)の力を借りて経営立て直しを進めてきた眼科診療所。収入の伸びが止まった状態から脱却し、再建を果たしつつある院長に、これまでの取り組みを振り返っていただきます。
忙しい先生の代わりに開業に必要なアレコレ集めました
『日経メディカル開業サポート』オープン!

「開業したいけど、何から手を付ければいい?」
「テナントではどんな物件があるの?」
「先輩開業医の経験談を聞きたい」今までこう思った経験はありませんか?
『日経メディカル開業サポート』では、開業までのスケジュールをセルフチェックできる「開業ToDoリスト」や、先輩開業医によるコラム、医師の開業意識調査結果など、これから開業される先生へ有益な情報満載でお届けしています。
また、物件探しや医療機器導入、会計・税務等、開業に関して適切なタイミングで適切なサポートを受けられる企業を厳選してご紹介しています。ご利用はすべて無料ですので、まずは一度サイトをご覧ください!

この記事を読んでいる人におすすめ