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カデット特集●留学、してみる?

留学、してみる? Vol.4
結果を焦らない。研究に対する姿勢がかなり変わりました
研究留学インタビュー(1)原田美由紀氏

原田美由紀氏
Miyuki Harada
東京大学女性診療科・産科助教●2000年東大医学部卒。同大附属病院、関東中央病院などを経て、07年3月医学博士取得。08年10月米国ミシガン大留学。09年10月より現職。

 「大学院時代は、『学位を取らなければ』という焦りもあって、結果を出すことにこだわっていました。でも、留学して、研究への姿勢がだいぶ変わりました。『急いで結果を出す必要はない』『予想外の結果が出ても、そこからアイデアを深めていけばいい』と…」

 そう話す原田氏が、米国ミシガン大への研究留学を志したのは、博士号を取得し、臨床現場に戻って1年近くが経った頃。所属大学を通じて募集があった日本学術振興会の若手研究者のトレーニングプログラム(ITP※)に応募し、書類審査や英語面接を経て、研究留学の切符をつかんだ。

 留学先は、提携先の4大学から選ぶことになっていた。ミシガン大を選んだのは、専門とする生殖内分泌を扱う研究室があったからだ。「留学期間が1年と限られているため、新しい分野に挑戦して、手技の習得だけで終わってしまうのは避けたかったんです」

 受け入れ先の研究室は過去に日本人を採用した実績がほとんどなく、予備知識は全くなかったが、「幸いボスがとても面倒見のいい人で、外国人の同僚も多かったせいか、居心地は良かったです」と話す。

ボスへの直談判で給料獲得
 留学が決まり、原田氏が決意したのは、「限られた時間を最大限に生かすこと」。下見と挨拶を兼ねて渡米した時に、家具付きアパートを借り、身分証明書も作っておいた。いざ本格的に渡米すると、長時間のフライトを終えたその足で生活用品を買いに行き、翌朝から出勤して同僚を驚かせたという。

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