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専門医レベル!?の卒業試験

2013/06/26

 大学生の皆様にとっては、そろそろ夏休みが視界に入ってきた頃でしょうか。夏休みの前後に卒業試験が行われる大学が多いと思いますので、今日は学生時代の勉強について書きます。

 私の出身大学は、なぜか卒業試験が非常に遅く、6年生の9月と12月の2回に分けて、ほとんど全科目に渡って個別に実施されます。国家試験に準じた五択問題を出す科もあれば、専門医試験を焼き直したかのような、明らかに学生レベルを逸脱した出題をしてくる科もあります。

 自己満足なのか、「当科としてはここまで勉強してほしい」というアピールなのかは分かりませんが、国家試験を無視したような出題をする科は、学生からそれはそれはひどい反発を食らっていました。もっともそのような科は、どれほど学生に非難されても、手のかかる記述式の問題を出し続けているような、ある意味筋金入りの科ばかりなので、もはや反発しても意味がないのですが。

 しかし、実際に働いてみて分かったのは、そういう困った科の卒業試験のために勉強した内容は、臨床上重要な知識が多いということです。正直な話、癌の細かいStage分類やどの抗癌剤を使うかといったレジメンなどは、どこを調べればよいかということだけを覚えておけば、暗記する必要はないと思います(覚えたつもりで間違えたら大変ですし)。しかし、心不全の初期治療に関しての新しい知見(Clinical Scenario)は、国家試験の出題歴こそなくとも、臨床現場では知らないでは済まされません。そういう知識を教えてもらったことには感謝しています。

著者プロフィール

毎日せのびぃ●市中病院での初期研修後、出身大学病院を経て、再度初期研修病院に戻った精神科医の卵。外見や語り口は穏やかで気さくな好青年。だが、胸の内には数々の野望が渦巻いている。今はそれらを封印し、高みを目指して修行に励む日々。

連載の紹介

日々是たぶん好日ナリ
毎日せのびぃ”が臨床の狭間で繰り出すつぶやきログ。生活の大部分を占める医療ネタのほか、将来のこと、趣味のこと、世間話など、フリーハンドで書いていきます。

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