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離婚した夫婦は子供の時間をどう分け合うか

2017/01/25
緒方さやか

 前回のコラムで私が離婚交渉中であることをお伝えしたが、夫と話し合いの末、互いに離婚に同意した。1年間にわたるカップル・カウンセリングで一進一退を続けたが、2人とも、離婚という選択肢が最良であるという結論に至った。しかし一番の気がかりは、やはり3歳半の息子のことだった。

 離婚はアメリカでも大抵時間がかかるものであり、親権や持ち家の分け方などで合意を得られない場合は、4~5年以上かかることもざらにある。

 離婚の交渉に際し、繰り返し法廷で相手を貶めることは、子供にとっても悪影響で金銭的にも大惨事なのは、火を見るよりも明らかである。そこで私たちは、メディエーター(中立の立場にある調停者)の資格を持つ弁護士を起用し、できるだけ話し合いで解決することに決めた(ちなみに、この弁護士の費用は1時間あたり375ドルかかる)。

 さて、別居に向けて、たとえ仮の取り決めであっても、とりあえず子供の時間の分け方を決めなければいけない。

 息子は、新しい環境に慣れるのに時間がかかるタイプであるし、私の方が育児の負担時間が長かったとはいえ、パパも大好きな一人っ子である。私たちが住むここカルフォルニア、サンフランシスコ周辺では両親が別居した場合、子供の時間をちょうど半々で分けることが多いそうだが、どうやって「分ける」のか見当もつかなかった。

 調べてみたところ、一番多い分け方は「2日・2日・3日で交代」と「7日・7日の1週間交代」らしい。離婚経験のある人に別居中だと告げると、「へー、じゃあ子供のスケジュールはやっぱり2・2・3?」と普通に聞かれることもある。1週間交代では片親から離れている時間が長すぎるため、子供が小さい場合は「2・2・3」で交代するスケジュールがよく選ばれるそうだ。確かに、1週間ごとに交代する方式を取っている知り合いもいるが、子供と長く離れるのは辛いとこぼしていた。では、「2・2・3」は実際にどのような形を取るのだろうか。

 親A:月曜日学校からの迎えから、水曜日の送りまで(2日)
 親B:水曜日の迎えから、金曜日の送りまで(2日)
 親A:金曜日の迎えから、週末を一緒に過ごし、月曜日の送りまで(3日)
 親B:月曜日学校からの迎えから、水曜日の送りまで(次の2日)


 要するに、月曜日から金曜日までを半分に分け、週末は交代で片親が子供と過ごすというものだ。

 そんなにコロコロと寝る場所が変わって、子供は大丈夫だろうか? と心配したが、頻繁に子供が両方の親と会えるのは長所である。隔週で、週末は子育てからフリーになるというのも、魅力的である。もちろん、親同士の家が近くないと難しいし、子供に宿題が多い年齢になると教科書などを持って移動するため、大変だとも聞く。しかし、今3歳の息子にとっては、現実的な分け方だと感じた。

 この他にも、「3・4・4・3」「2・2・5・5」など、子供との時間の分け方にはパターンがいくつもある。

著者プロフィール

緒方さやか(婦人科・成人科NP)●おがた さやか氏。親の転勤で米国東海岸で育つ。2006年米国イェール大学看護大学院婦人科・成人科ナースプラクティショナー学科卒。現在、カリフォルニア州にあるカイザー病院の内分泌科で糖尿病の外来診察を行っている。

連載の紹介

緒方さやかの「米国NPの診察日記」
日本でも、ナースプラクティショナー(NP)導入に関する議論が始まった。NPとは何か?その仕事内容は?米国で現役NPとして働く緒方氏が、日常診療のエピソードなどを交えながら、NPの本当の姿を紹介します。

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