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50歳を超えたら拡張期血圧は不要?

2008/07/02

 拡張期血圧という亡霊につきまとわれることはない。細かいことにはこだわらず、血圧は収縮期血圧を見るだけでよいのではないか?―という、勇気ある意見をやっと書いてくれたと思った。

Viewpoint:Systolic pressure is all that matters
DOI:10.1016/S0140-6736(08)60804-1
Lancet 2008;371:2219-2221

 血圧は2つの要素、すなわち、拡張期血圧と収縮期血圧で表現され、拡張期血圧の上昇を伴わない収縮期高血圧isolated systolic hypertensionISH)は拡張期高血圧より頻度が高い。収縮期血圧こそ、高血圧に起因する広汎な疾患に、より関与する。

参考文献
Lewington S, Clarke R, Qizilbash N, Peto R, Collins R. Age-specific relevance of usual blood pressure to vascular mortality: a meta-analysis of individual data for one million adults in 61 prospective studies. Lancet 2002; 360: 1903-1913.

Asia Pacific Cohort Studies Collaboration. Blood pressure indices and cardiovascular disease in the Asia Pacific region: a pooled analysis. Hypertension 2003; 42: 69-75.

Lawes CMM, Vander Horn S, Rodgers A. Global burden of blood pressure related disease, 2001. Lancet 2008; 371: 1513-1518.

著者プロフィール

牧瀬洋一(牧瀬内科クリニック院長)●まきせ よういち氏。1984年鹿児島大卒後、同大第一内科入局。大隅鹿屋病院などを経て、95年牧瀬内科クリニック(鹿児島県大崎町)開業。98年に有床診化(19床)。

連載の紹介

牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」
内科開業医として、呼吸器を中心に地域の患者を幅広く診察している牧瀬氏。JAMA、Lancet、NEJM、BMJをはじめ、主要論文誌をインターネットで読むのが日課。興味を引かれた論文を、牧瀬氏が紹介します。

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