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コ・メディカルって何語?

2006/09/29

 Medical Practice 9月号を見てたら、「fever up」が和製英語であり、使用を控えるようにという、ある大学の先生の記述があった。確かに、New Engl J MedのMGH・CPCでは、「fever up to」という一連の形で使用するのであり、「fever up」という名詞化された使用は見い出せないとのこと。

 “Three days after discharge, fever up to 38.9°C, increased shortness of breath, and cough developed after the patient had been sitting in his hot tub. He was readmitted to the other hospital, where his symptoms rapidly abated, and he was discharged after several days.”NEJM.2005;352:1238-1246.

 Google scholarでも、「fever up to」以外の使用法は見い出せない。

 世の中で普及しすぎている和製英語として、最も深刻なのは、「コ・メディカル」だと思う。ネットの世界でもずいぶん前から指摘されていたのだが、英語の得意な先生方がなぜ目くじらを立てないのか不思議である。恐らくポリティカル・コレクトネスなどが背後にあるために、こちらは放置されているのではなかろうか?

「言霊信仰的医療言語辞書」 と、皮肉混じりに書いた一説がある。

【コ・メディカル】co-medical
英英辞典で調べると…
 comedically:
  1 : of or relating to comedy
  2 : COMICAL

 「co-medical」はそのものを頻用英語に見い出すことはできない。類縁と思われる言葉を探すと、「comedically」「comedic」があり、これらはcomedyの形容詞となる。「コ・メディカル」とは、「a medieval narrative that ends happily 」という意味深い言葉なのだろうか?日本循環器病学会などが保存活動に積極的なようである。


著者プロフィール

牧瀬洋一(牧瀬内科クリニック院長)●まきせ よういち氏。1984年鹿児島大卒後、同大第一内科入局。大隅鹿屋病院などを経て、95年牧瀬内科クリニック(鹿児島県大崎町)開業。98年に有床診化(19床)。

連載の紹介

牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」
内科開業医として、呼吸器を中心に地域の患者を幅広く診察している牧瀬氏。JAMA、Lancet、NEJM、BMJをはじめ、主要論文誌をインターネットで読むのが日課。興味を引かれた論文を、牧瀬氏が紹介します。

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