Aナーシングの連載も早6ヵ月が過ぎた。毎回、連載ネタに困り、隣のデスクにいる根本さんと「次は何を書く~?」と、編集担当者に原稿を送った途端、次に連載を書く方が悩み苦しむ――の繰り返しである。
さて、この連載と共に私たち二人は副看護部長就任6ヵ月を迎えている。連載したコラムを振り返りながら、副看護部長稼業は本当にいろんなことがあるのだと実感している。いやいや、まだまだこれからもたくさんあるのだろうけど……。
とりわけ今は、「採用面接が終わってホッとしている」と言いたいところだが、退職・休職などで年度末にかけ看護師数が減っていくことによる部署の人員配置マネジメントに頭を悩ませながら、今年度の看護部目標の中間評価に入ったところだ。ホント、息つく暇もない。
先日、同時期に副看護部長に就任した友人から、こんなメールが届いた。
「自分が解決したいと思ったことにがんがん取り組めた師長時代と違い、依頼して返事を待たなければならなかったり、自分のペースでことが進められないジレンマを抱えている」と。
私もそう思うことがある。
看護部は、病院事業への参画や看護の質を向上させるための取り組みなど、病院・看護組織のあるべき姿に向かって多くのことに取り組んでいる。私自身、病院事業の一つである地域医療連携や入退院支援を担当する副看護部長として、ただ今、任務遂行の真っ最中である。しかし、なかなか思う通りに事が進まない時もあり、時折心が折れそうになる。
産科勤務だった主任・師長時代に、助産師外来※(以下、助産外来)と院内助産※※(以下、バースセンター)の開設に携わった。この取り組みの過程での多くの経験は、今も私自身が新たな課題に取り組んだり、仕組みを構築する際の根幹となっている。
【注釈】
※)助産師外来とは、医療機関等において、外来で、正常経過の妊産婦の健康診査と. 保健指導を助産師が自立して行うもの(厚生労働省)
※※)院内助産とは、緊急時の対応ができる医療機関等において、正常経過の妊産婦のケア及び助産を助産師が自立して行うもの(厚生労働省)
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著者プロフィール
高崎由佳理(杏林大病院副看護部長、左)●たかさき ゆかり氏。1990年杏林大病院入職。産科病棟師長、外来師長などを経て、2014年から現職。12年国際医療福祉大大学院修了。助産師。根本康子(杏林大病院副看護部長、右)●ねもと やすこ氏。1987年杏林大病院入職。2004年手術部師長、14年から現職。13年国際医療福祉大大学院修了。

連載の紹介
新米副看護部長が行く!@杏林大病院
2014年4月に副看護部長に就任した二人の筆者が、看護部での奮闘の様子を交互に綴るエッセー。診療報酬制度など病院経営に直結する話題から、人材育成に関することまで、看護管理全般の話題に幅広く切り込みます。
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