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Unmet Medical Needs 2017 秋

State of the arts◆尋常性乾癬
待望の内服薬が承認、治療アドヒアランス向上に期待
帝京大学医学部皮膚科学講座主任教授 多田 弥生氏

2017/10/22

 尋常性乾癬は、紅斑、鱗屑、浸潤などの皮疹が全身に出現する炎症性の皮膚疾患である。国内の有病率は約0.3%と、海外に比べると低いものの、健康保険組合のレセプト情報を利用した乾癬の実態調査では、患者数は0.3%より多い可能性が示されている。帝京大学医学部皮膚科学講座主任教授の多田弥生氏は、「患者の約10~15%が関節炎を併発し、最近ではメタボリックシンドロームやうつ病などの併存疾患との関連性も指摘されている」と話す。

 尋常性乾癬の原因は解明されていないが、遺伝的要因を背景に発症因子や増悪因子が相互作用することで発症すると考えられている。治療法としては、外用療法、内服療法、光線療法、生物学的製剤などがあり、選択肢も増えた。しかし、多田氏は「現時点で乾癬の根治療法は存在せず、治療を中止すれば容易に再燃を繰り返す。外用療法を手間に感じたり、既存薬が効かないことで治療継続が困難な場合もあるため、患者の治療アドヒアランスをいかに保つかが乾癬治療の大きな課題だ」と指摘する。

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