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脳心血管疾患の最新動向2014

【特集】脳心血管リスク 包括的管理の時代《2》
大規模試験のエビデンスが示す好ましい介入、避けるべき介入

 糖尿病は心血管疾患の主要な危険因子であるだけに、糖尿病患者を対象に多くの介入研究が行われている。その中で、血糖、血清脂質、血圧に対して総合的に介入することのメリットを最初に証明したのが、デンマークで行われたSteno-2試験だ。

 同試験の対象は、微量アルブミン尿を呈する心血管イベントリスクが高い2型糖尿病患者。HbA1c6.5%未満、総コレステロール(TC)190mg/dL未満、トリグリセリド(TG)150mg/dL未満、血圧140/85mmHg未満を目標にした強化治療群と、HbA1c7.5%未満、TC250mg/dL未満、TG195mg/dL未満、血圧160/95mmHg未満を目標とする標準治療群とを設定し、心血管イベントの発生を比較した。

 7.8年の追跡の結果、心血管イベントのリスクは強化治療群の方が標準治療群に比べ53%有意に減少した。さらに延長試験として、両群とも強化治療(同国医師会の指針変更に合わせ、目標値はHbA1c6.5%未満、TC175mg/dL未満、TG150mg/dL未満、血圧130/80mmHg未満に設定された)を行って5.5年間追跡した。

 最初の介入試験と合わせ13.3年の追跡により、強化治療群の全死亡は標準治療群(延長試験から強化治療を実施)に比べ46%、心血管死亡は57%、それぞれ有意に減少した(図3)。

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