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Unmet Medical Needs 2014秋

State of the arts◆パーキンソン病
運動合併症に対する非ドパミン系新機序薬が登場
服部 信孝氏 順天堂大学 脳神経内科 教授

2014/10/20

 パーキンソン病は振戦、筋固縮、無動、姿勢反射障害などの運動障害を伴う神経変性疾患である。我が国の患者数は15万~20万人と推定されている。

 病態の進行に個人差はあるが、最近では治療薬を組み合わせることで、発症後15~20年は日常生活に差し支えない程度に病勢をコントロールすることができるようになった。

治療上の課題となる運動合併症
 順天堂大学脳神経内科教授の服部信孝氏は、「パーキンソン病は完治こそ難しいが、命に関わる疾患ではない。自然経過では発症年齢によらず、亡くなる5年ほど前から、車椅子での生活や認知機能障害など、日常生活を送る上で問題が生じてくる。だからこそ、平均寿命を念頭に置いて、QOL維持を重視した治療計画を立てる必要がある」と説明する。

 パーキンソン病治療で常に問題になるのは、レボドパ(Lドパ)の長期服薬に伴い発現する運動合併症だ。その2大症状はwearing off(図1)とジスキネジアで、前者ではLドパの効果持続時間短縮に伴う症状悪化が、後者ではLドパ過剰による非律動性不随意運動が認められる。

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