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Unmet Medical Needs 2014秋

State of the arts◆C型肝炎
新規経口薬の登場で治療対象が広がる
朝比奈 靖浩氏 東京医科歯科大学 肝臓病態制御学講座 教授

2014/10/20

 C型肝炎治療の目標は、肝癌の発症や肝硬変への進行を抑制し、予後を改善すること。これを達成するために抗ウイルス療法を行い、C型肝炎ウイルス(HCV)の体内からの排除が図られてきた。かつて治療の中心となっていたペグインターフェロン(PEG-IFN)とリバビリン(RBV)の2剤併用療法では、難治とされるジェノタイプ1型・高ウイルス量症例に対するウイルス学的著効(SVR)率は50%程度にとどまっていた。

 しかし、この2剤とHCV増殖に必須なプロテアーゼ活性などを阻害する直接作用型抗ウイルス薬(direct-acting antiviral agents:DAAs)テラプレビルを併用する3剤併用療法の登場により、初回治療のSVR率は約70%に向上した。

 一方、新たな課題も生まれた。「この3剤併用療法では、PEG-IFN+RBVの2剤併用療法の副作用に加えて、高度な貧血、重篤な皮膚障害などがあり、治療を最後まで続けられない症例が少なくなかった」と東京医科歯科大学肝臓病態制御学講座教授の朝比奈靖浩氏は振り返る。

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