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患者視点の
リウマチ診療

エタネルセプトで寛解維持例の半数は1年間バイオフリーを達成

2014/07/09
山岸 倫也=メディカルライター

東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センターの山中寿氏

 生物学的製剤のエタネルセプト(ETN)とメトトレキサート(MTX)を1年間投与された中等度疾患活動性の早期関節リウマチ(RA)患者のうち、投与開始6カ月後と1年後にいずれも寛解を達成していれば、その後ETNの投与を中止しても半数が1年間にわたって寛解を維持できることが示された。これは初の日韓共同多施設前向き研究であるENCOURAGE Studyの結果で、同研究グループを代表して東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センターの山中寿氏が、第58回日本リウマチ学会(JCR2014)で報告した。

 MTX抵抗性の早期RA患者の場合、高疾患活動性であれば生物学的製剤を導入することはコンセンサスが得られている。一方、中等度疾患活動性の場合に生物学的製剤を導入すべきかどうか、また臨床的寛解が得られた後に生物学製剤の投与を中止するバイオフリーが可能かどうかは明確になっていない。そこで、山中氏らはこれらの課題を検討するために同試験を実施した。

 試験に参加したのは日本の38施設と韓国の2施設で、発症から5年以内の早期RAでMTX抵抗性かつ中等度疾患活動性の225例を登録。同試験は2期に分けて行われ、第1期は生物学的製剤導入の妥当性を、第2期は寛解導入後のバイオフリーの達成可能性を検討した(図1)。

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