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パンデミックに挑む

鳥インフルエンザH7N9、ヒト感染例が400人超える
中国で流行拡大、家禽類の感染まん延が原因か

 中国で、鳥インフルエンザH7N9)ウイルスのヒト感染が拡大している。香港衛生署衛生防護センターによると、2017年2月18日までの第7週に新たに67例が確認された。6週までは減少傾向にあったが、再び増加に転じた(図1)。昨年11月に今シーズン初の症例が報告されて以降、累計で429人となった。

 香港衛生署衛生防護センターの『Avian Influenza Report』によると、中国国内から報告された鳥インフルエンザ(H7N9)ウイルスのヒト感染例は、2016年第50週(~12月10日)以降、11週連続で報告されている(図1)。51週に5例、52週に7例、53週に3例と一桁代が続いたが、年明けの第1週には107例と急増。2週は6例と減少したものの、3週に98例と再び増加。4週には10例、5週に63例、6週には53例の報告があった。

 香港からも51週に今シーズン初めての報告例があり、53週、1週、2週とそれぞれ1例の感染例が確認されている。マカオからも2例の報告がある。また、第5週には台湾からも1例の報告があった。2013年に中国で初めて確認された鳥インフルエンザ(H7N9)ウイルスのヒト感染例は、その後も中国中心に確認されており、累計感染者数は1227例に上った。

 中国当局は、H7N9ウイルスが変異し容易にヒト-ヒト感染を起こすような状況には至っていないとの見解を示している。その一方で、家禽類を扱う市場などでのH7N9ウイルスの検出が増加していることがヒト感染例増加の背景にあると示唆している。

 香港のデータを基に集計すると、2016年1月以降の報告時死亡は63例、危篤は23例、重篤は11例、重症肺炎は104例、肺炎は50例などとなっている。調査中が143例と多く、全容解明には時間がかかりそうだ。

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