日経メディカルのロゴ画像

パンデミックに挑む

コンゴ民主共和国で1307人の黄熱疑い例、うち75人死亡
政府、黄熱の対応支援へ感染症対策チーム派遣

黄熱ウイルスを媒介するネッタイシマカの幼虫(出典:CDC/ Dr. Pratt)

 政府は7月19日、黄熱が流行しているコンゴ民主共和国からの要請を受け、国際緊急援助隊・感染症対策チーム派遣を決定した。現地にて、コンゴ民主共和国政府や他の国際機関と協力しつつ、保健省幹部への助言をはじめ、黄熱検査のための技術支援、さらにはワクチン接種キャンペーンの事前準備支援などを行う。今回の派遣は、昨年10月に発足した感染症対策チームの初の派遣となる。

 外務省によると、2015年末以降、アフリカのアンゴラ、コンゴ民主共和国、ウガンダなどで黄熱が流行し、コンゴ民主共和国においては、2016年3月以降、首都のあるキンシャサ特別州を含む5州で、1307人の黄熱疑い例(うち75人死亡、6月24日時点)が確認されている。同国政府は6月20日、黄熱流行宣言を行い、国際社会へ支援を要請した。

 WHOは5月19日に、アンゴラとコンゴ民主共和国における都市型黄熱の感染拡大は、公衆衛生上の深刻な事態であると発表。6月には関係機関とともに「戦略的な対応計画」を発表し、ワクチン接種、早期診断・管理、感染拡大の防止、早期研究の必要性などに言及していた。

 日本から派遣される専門家チームは、外務省員、感染症専門家、さらにJICA職員らで構成される。国立感染症研究所からは、ウイルス第一部部長の西條政幸氏と、第一室長の下島昌幸氏が、感染症専門家として参加する。派遣期間は、7月20日から8月上旬まで。

この記事を読んでいる人におすすめ