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パンデミックに挑む

医療従事者の感染者は3カ国で841人に
英国で軍の医療従事者にエボラ陽性反応

 英国公衆衛生当局は3月11日、西アフリカのシエラレオネに派遣されている英軍医療従事者にエボラウイルス病EVDエボラ出血熱)の検査で陽性反応が出たと発表した。

 それによると、医療の専門家らが現在、陽性反応が出た患者を治療のために帰国させるかどうか検討中だ。患者がどのような経緯で感染したかは不明で、感染経路の解明とともに、接触者らの把握のための調査が進行中だ。

 西アフリカの感染国に入り患者の診療に当たった医療従事者がエボラウイルスに感染した例は、各国で確認されている。厚生労働省結核感染症課のまとめでは2014年10月23日時点で、米国7人、スペインとドイツがそれぞれ3人、フランス、英国、ノルウェーが各1人の計16人となっている。そのうち死亡は4人で致死率は25%だ。

 英国では2014年8月に、29歳の男性看護師がシエラレオネで活動中に感染、帰国して治療を受けたという事例がある。この看護師は既に退院している。

累計感染者数は2万4282人、死亡は9976人
 WHOの3月11日発表では、エボラウイルス病の累計感染者数は2万4282人、うち死亡が9976人となっている(致死率は41.1%)。3月8日までの1週間に新たに確認された患者数は116人で、前週の132人からは減少したものの、依然として100人を超える規模であり予断を許さない状況は続いている。

 医療従事者の感染者数はギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国累計で840人で、死者は491人だった。致死率は58.5%と全体を大幅に上回っている(図1)。今回の英国の患者を加えると累計で841人となる。

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